第二次世界大戦中に行われたロマの強制追放についての、これまで語られてこなかった物語。 家族を守るため、バサラビア出身のロマの鍛冶屋は戦争が迫るなかガラツィへ移住します。 一家は、生活の糧となる農場と商売を築くことに成功しますが、暗い時代の影響は容赦なく彼らにも襲いかかります。 父親は戦場へ駆り出され、彼のひとり娘と幼い孫はバグへ送られてしまいます。 すべてが破壊される中での、生き抜く力、愛、信仰を描いた感動的かつ厳しい現実に基づく小説です。
権力の病理に関する解説